株式会社ケー・イー・アイ

園芸資材・生活雑貨の企画販売商社です。

ティーコゼーで思い出す漫画の話

 

こんにちは、デザイナーのムラカミです。

この前の休日、初めて行ったカフェが、天井が高くて落ち着く空間でした。紅茶を注文したら、ポットで来ました。しかもティーコゼー(保温カバー)付でした。この出来事がとても幸せに感じました。

ティーコゼーが好きです。

まず、このぷっくりとしたフォルム。

それからポットにガバッと被せる大胆でわかりやすい作り。

手作りな物を見かけることが多く、「紅茶が最後の一杯まで熱々で飲めるように」、という思いやりのみで誰かが作ってくれた物だと思うと、なんて気持ちが暖かくなる道具なんだろう、と思います。

ティーコゼーといえば、思い出す漫画があります。

羽海野チカさんのハチミツとクローバー3巻の番外編。主要キャラの2人(はぐとあゆ)が、ティーコゼーを手作りする話です。2人がキャッキャしながら生地を選び、綿をパンパンに詰めて愛らしい生き物のようなフォルムのティーコゼーを作ってしまう楽しい話です。

ハチミツとクローバーには、美大生達が自分の夢や現実と向き合って奮闘するという物語の大筋と、それとは別に暮らしの中の小さな幸せの発見を教えてくれるエピソードがたくさん出てきます。そのエピソードが積もり積もって、あたたかい世界を作っていることに気がつきました。

同じ作者の漫画「3月のライオン」でも、本筋は将棋の棋士達が全身全霊で将棋に挑む物語ですが、将棋をしていない時の柔らかくて暖かい暮らしの描写がとても素敵で、ふと漫画内のエピソードを思い出す時は、いつもこの暖かい暮らしの方なのです。

そしてこの小さなエピソードをたくさん自分の中に持っていて、誰にでも伝わるように描くことができる漫画家さんの能力は、とんでもなく凄いと思います。

私も見習って、日々の暮らしの中で小さな幸せを拾って、大切にアウトプットしていくことを今年の目標にします。

この記事を書いた人

デザイナー ムラカミ
デザイナーのムラカミです。親しみやすくて、少しゆるいデザインが好きです。
趣味は旅、吹奏楽、漫画などなど